島までは遠い 〜サークルアラウンド株式会社代表佐藤のブログ〜

佐藤正志@サークルアラウンド株式会社のことが少しわかる場所。プログラマーを育てるトレーナーとして、現役のソフトウェア技術者として、経営者の端くれとして、想うことをつづる。

郵便物を会社から代表宅へ送るのは結構難しいらしい

取り急ぎ残しておきます。 テレワーク中心になったのでしばらくオフィスへ出社することが無いのですが、郵便物がオフィスに届いてしまう為、私の自宅へ送りたいと思っていました。

弊社のある新宿区高田馬場だと新宿北郵便局さんが担当になる様子なのですが、会社から代表宅への転送などは行なっていないそうです。 だったらオフィスのポストに入れっぱなしでも良いかと思ったのですが、特に書留のような相手が直接受け取らないといけない郵便については、オフィスに人がいない場合だと最終的に送付元へ戻されてしまいます。そういうことを考えると、局の方で止めておくのが良さそうだと言うのが電話で対応された方の話でした。

その場合以下のようになります。

  1. 会社最寄りの郵便局などで紙面で手続きを行う
  2. 郵便物は郵便局で留めておいてくれる
  3. もしも必要になれば、留めている局(弊社の場合には新宿北郵便局)へ直接伺う
  4. 身分証明書を出して証明されれば郵便物を受け取ることができる

(2020/4/14 15:30 私の最寄りの郵便局に訪問して手続きしました。以下のように確認済み。)

  1. 会社最寄りの郵便局で不在届を提出します。名刺と免許証をセットで確認をお願いする形になりました。会社の印鑑無い場合には個人のものでも良さそうでしたが、私は持参していたので会社の印鑑で済ませました。
  2. 不在届を出すと、郵便物は郵便局で30日の間預かってくれます。30日経つと、元の住所へ郵送されます。
  3. 30日以内に留めている局(弊社の場合には新宿北郵便局)へ直接伺い、改めて不在届を出すと延長できます。
  4. 身分証明書を出して証明されれば郵便物を受け取ることができます。

原則テレワークになったので、この辺りにも今後メスが入るような気がしますが、一旦今はここまでなのかもしれません。 ちなみに、転居届が使えそうに思うかもしれませんが、こちらも書留などが転送されない仕組みなので難しいそうです。

現場からは以上になります。

(2020/4/14 15:30 追記。)

実際に郵便局に行って手続きを行おうとする際「不在届」という言葉を言えると早いです。私の場合電話口の方が「局留め」という言葉で伝えてきていたので、それをそのまま伝えたのですがなんのことかわからない様子でした。新宿諏訪町郵便局さんは丁寧に確認の電話をして私が望むことができる方法を改めてご提案くださり、大変感謝しています。

制度自体が今の私たちにあまり合わないかもしれませんが、一ヶ月分溜めると間に合わない郵便もありそうなので、結果的にこれでも運用次第と考えています。大事な連絡が届かないで返送されてしまうよりは余程良いかと。

不健康な私が健康を大改善した3つのポイント

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はじめに

自慢じゃないですが、私は相当な不摂生を送ってきた自信があります。大病せずにここまで来られた幸運には感謝しかありません。 そんな私でも「かなり健康的になったんじゃないか?」と実感する生活を送れているので、その足跡を残しておこうと思います。

「何をしたかとっとと教えれ」という方へ

大したことをしていませんが、大したことないことをやれるかどうかの気がしています。

  • 断酒(基本的に飲みません。お祝い事とか特別な時には飲みます)
  • 交代浴(最近は週に3〜4日してます)
  • 睡眠時刻のほぼ固定化(上記がうまくいったら勝手になった)

健康レベルアップに到るまでの道

酒編

以前の私

学生くらいの頃は酒は会話の潤滑油だと思っていたし、そう言葉にも発していたと思うのですが、20代後半くらいからの私の飲み方は少し変わってしまったように感じています。激しい仕事の傷を癒す麻薬のような使い方になっていて「一人でも飲みたい」と思う日ができたのはこの頃だし、それ以後は夜に飲み歩くことも行なっていました。酒の席でしか顔を合わせない知り合いができたのもこの頃からです。それはそれで「自分も大人になったのではないか」と感じたりもしていました。

40前くらいになると、飲んだ酒が次の日にかなり残るようになっていました。最近では「飲むと以後36時間ほど全能力が半減する」くらいに感じています。まともに動き出すのが次の日の夕方くらいになることも多く、必要な時以外に飲んでしまうことは、私にとっても会社にとってもかなり問題だなと思っていました。

ある飲み会で、コーラばかりを飲んでいる人がいた

たまーに会って飲んでいる技術仲間の飲み会で、いつもなら軽く飲んでご機嫌になってしまっているKさんが、飲み端からコーラのみを連続注文しているところに出会いました。そのことをツッコンで話していると、「俺『酒が飲みたいわけじゃなかった』ってわかった」と話されていて、その後「私は本当に酒が飲みたいのだろうか」という問いを改めてするキッカケを得たのです。

以前を思い返してみると確かに酒単体を望んでいるわけではなかったはずなので、ならばと同じことを試しました。「一回飲み会を全部ノンアルコールで過ごしてみる」というのを試したんです。自社の飲み会なら私が飲まなくても別に大きな問題はないですから、社員連中が飲んでいる中、ほぼジンジャーエールだけで過ごしてみました。

確かに、そんなに悪くないです。一緒にワルノリできない時はあるものの「だから酒が必要なのか」と言えば、そうでもない。当然次の日もちゃんと仕事できました。なるほど、これは良い。以後自分はほとんどアルコールを飲むことをせずに過ごしています。確か自社イベントの懇親会の時に空気読んで飲んだ位でしょうか。

今ではほとんどアルコールが無くとも寂しくない体ができたと思います。

ちなみに時勢柄、今は自宅からリモートワークが多いのですが炭酸水とコーラを箱買いしていて、今も炭酸水を口にしながらこの文章を書いています。必要なのは炭酸だったということなのでしょうか。これはこれで中毒になるとあまり良くない気もしますが、アルコールよりは随分マシでしょう。

結果

定期的な36時間の能力低下は起こらなくなり、生活が乱れにくくなりました。素晴らしい!

交代浴編

以前の私

仕事が忙しいと、シャワーだけになりがちでした。お酒を飲み過ぎるととにかく寝たくて風呂に入らずに床に入ることもしょっちゅうですね。湯船に入ることをかなり長い間せずにいた時期があります。

同居中の素晴らしい風呂で

一時期、技術者の修行をしている若い2名と三人暮らしをしていたことがあるのですが、その家のお風呂は大変素晴らしいものでした。シャワーだけなんて勿体無いので、ちゃんと湯を張って入っていました。そうするとなんとなく体の調子が良いような気がしていて、お風呂は健康に効果がある様子だと感じていました。その時はそう思った程度で特に何かしようとは思わずにいました。ちょうど最初の社員を雇った直後で、自分の健康に気を回している余裕がなかった時期なんです。当時のことは下記のあたりに詳しいです。必死だった頃です。

ms2sato.circlearound.co.jp

風呂の入り方研究

弊社では「週報」という名目で一週間に一回KPTフォーマットの振り返りをSlackへ投稿します。業務の事を書いても良いですし、個人の自己研鑽で行なっていることやその中で感じている課題、プライベートな事でも、なんでも共有して良いことにしています。私はメンバーの振り返りにコメントしつつ、今目指すべきポイントやゴールのすり合わせをします。

プライベートの話題でも良いと、結構な頻度でどのメンバーからも「睡眠の質向上」「健康の維持」「集中力のアップ」のような、普遍的な生活レベルの向上が話題になります。私もこの手の話題はよく書いています。一時期は、入浴剤を使うと睡眠がとても深くなって良いと気づきました。FINEHEETスマートモデルはかなり良い効果だったと思います。

www.bathclin.co.jp

ただ、しばらく続けていると体が慣れてきて効果が薄くなってしまう様子です。少なくとも風呂を上手に使うと睡眠の質が向上してパッチリ目覚められるとわかりました。

交代浴との出会い

ここのところ「サウナ室 水風呂 外気浴」の組み合わせの交代浴をしている人が増えている様子ですね。知り合いの方にも結構サウナや銭湯が好きな方が多く、これをすると体がスッキリするそうです。「整う」という謎のスッキリ現象もあるらしいので、興味が湧いてきました。

実は私は水風呂がちょっと苦手で、熱いところから突然冷やすと心臓が止まるのではないかとビクビクしていたのです。とは言え健康には代え難く、少しずつ試してみることにしました。3セットくらいやる気持ちでいれば、1回目の水風呂は浸かり過ぎずに過ごして、2回目、3回目は体が熱を持つのでちゃんと浸かれるようになり、それっぽいことができるようになりました。

私はいわゆる「整う」というのが良くわかっていないのですが、単純に気持ち良いですし、血流が活発化しているのは鏡に映る自分の肌が赤いまだら模様になっていることでわかります。まだらになるのは「あまみ」と言うそうで、上手に交代浴できていると出るらしいです。

これをやった日の睡眠の深さが、入浴剤の比ではない程で、もう入浴剤を使うことはなくなってしまいました。

結果

睡眠がとても深くなり、睡眠時間自体が減りました。交代浴をした夜は適切に眠気に襲われますし、そうでない時でも床に入れば深い睡眠に入ることができます。おそらくですが、私は自律神経が少しおかしくなってしまっていたのでしょう。それが交代浴で調整された結果ではないかと推察しています。

睡眠サイクル編

以前の私

乱れに乱れていた、と言っても過言ではないでしょう。基本的に起きる時間も眠る時間も決めていませんでした。朝5時に床につくような生活も普通にしていましたし、たとえ眠っていても通知が飛べば確認してコードレビューしたりしていたので「佐藤さんはいつ寝ているのかわからない」と何人もの方に言われたことがあります。おそらく眠りは常に浅くて、寝ていようと思えば12時間睡眠、食事、からの12時間睡眠、みたいなことも平気でできました。逆にそうしないと蓄積した疲労を解消できなかったのではないかとも感じています。

一時期は目覚ましで同じ時刻に起きようと努力していたのですが、頭がスッキリせずに一日のパフォーマンスが落ちたのでやめてしまいました。

酒と風呂との改善

これまでに書いた、酒と風呂による改善は結果的に生活のリズムを意図せずに一定化することに役立ちました。酒のせいで夕方までゴロゴロしてしまうような事はなくなり、風呂のおかげで一度眠れば深い睡眠状態に入ってパッチリと目覚めることができます。

あまりに深く眠れるためか数時間で一度目覚めてしまうようになり、少し仕事してから二度寝して、普通の時間に起きるような生活になっています。深夜に2時間程度の可処分時間が突然できました。そんなに悪くない気がするのでしばらくこのサイクルにしようと思っています。

特にコントロールしなくても朝は6-8時の間で目覚めるので、これで良いと思っています。無理に時間を合わせる事は無かったんですね。

おしまいに

というような事を試した結果、以前よりも睡眠の長さ自体が短くなって可処分時間が増え、頭もスッキリしてパフォーマンスも上がったようです。良いことばかりです。 ちなみに、私は変身をあと2回ほど残しているような気がしていて、残りのキーは以下かなと考えています。

  • 運動(これが一番難しい。生活サイクルにどう組み込めば良いのか)
  • マッサージ(肩こりとか改善はしたけど完治はしないので)
  • 食事(もしかしたら最近魚食が増えてきたのであまり効果がないかも)

死ぬ前に「43歳の秋の自分が、人生史上最も不健康だった」と思えていたら良いですね。

法人向けトレーニングをメニュー化しました。道のりの振り返り(長文注意)。

はじめに

これまでお知り合いベースでは法人さんのトレーニングをしてきたのですが、この度ちゃんと看板立てることにしたんですよ。パチパチパチパチ。

circlearound.co.jp

ちなみに、ここに至るまで個人向けの 個別トレーニング を始めてからそこそこ長い道のりがあったりして感慨深いので、心の声を残しておこうかと思います。

個別トレーニング誕生まで

弊社の創業時はWEBサービスやアプリを売るスタートアップになろうとしていたんですが、私がスタートアップ向きじゃなさそうだったので一回全部綺麗にして*1、一人株式会社で受託しながら今後どうやっていくか悩んでいました。

当時からいわゆるスクールっぽいところ(今巷に溢れているタイプのとはちょっと違う感じです)の外部講師はしていましたし、個人でIT技術を勉強している人を応援したりもしていました。創業前ですが下記の記録はそこから生まれたものです。 qiita.com

「プログラミングを学び合うシェアハウス」という期間限定の企画にも参加できて、年長のオジさんポジションで暮らしてたりもしました。 storys.jp

仕事の現場のプログラマーとしても、新人の個人やチームの面倒をOJTで見てきて、10人くらいは自分なりに育ててきました。人の成長は楽しいし、会社勤めしている時も「人が成長できない会社は傾く」と思っていたので、そういう気質はずっと強かったです。

というわけで人を育てる軸で何かやりたいと思っていたのですが、経営としてやるからにはお金をある程度稼ぎつつ続けられないと、私や関わった人が死んでしまいます。即お金になりやすいのはこれまでのOJT経験を押し出して会社に当たっていく、研修講師的な位置付けでした。

とは言え、以下の2点のような理由でそれは却下しました。

  • 「私が一人で生きていく」のは容易いのですがチームメンバーを増やした時に同じことができる人がかなり限られる
  • 「営業して人に何か買わせる」のは今までの自分の経験上やりにくいと思っていた

別の視点で考えると、当時よく個人の方から相談されていた事があります。

  • 「今後起業したいけれどシステム開発がわからないから知りたい」
  • 「HTML/CSSは自学できたけれどJavaScriptはうまくできない」

提供していた下記のようなセミナーにも、そういう方が結構いらっしゃっていました。

www.street-academy.com

セミナーは伝えるべきゴールを事前に決めて、ある程度一般的な内容を展開せざるを得ません。私の強みは目の前の個にフィットさせる課題解決だったので、「もう少し個人にフォーカスできる形」ならより高い価値を提供できそうだと考えました。今で言うプログラミングスクールのようなものも世間に出始めた時期なので、流れに乗れそうだという事もあります。

というわけで、個人向けにピンポイントで課題オーダーに答える 個別トレーニング を始めることにしたんです。マインドとしては過去培ったOJTの経験があるので、その時のエキスをしっかり伝えていくことを軸にしました。初学者向けも、ある程度経験のある人も教えることはできるので「相談とお互いの納得次第でなんでもあり」としました。

弊社にメンバーが増えたら、その人が得意な技術を限定すれば人に教えてもらえるだろうと考えました*2。トータルで出来上がっていることを望まれがちな法人向けよりも、力になってくれる人も得やすいと思います。

社内の技術力アップへの取り組み

弊社は受託開発も行なっているので、トレーニングの担当者は受託と並行して指導します。バランス取りは私の仕事で、流動的なトレーニングの顧客獲得に合わせて、受託を減らしたり増やしたり、メンバーそれぞれのタスク量も調節します。

トレーニングで伝授できる内容はその導き手のレベルによって変動するので(自分がマスターしていないレベルのことを背伸びして教えようとしても、適切にポイントを伝えて伸ばすことはできないですよね)、少なくとも私が知っている事はなるべく社員メンバーが吸収していくように、これまで続けてきました。たとえば2週に一回「技術定例」という名目で、技術に関することを何でも意見交換しています。

ここでは普段の業務では聞けないようなことをお互いに送受信したいと思っているので、例えば以下のようなことを自由に会話します。準備は全くしないで、ホワイトボードや実際に書いたコードを使って交流して、基本的にキッカリ一時間で切り上げます。

  • 個人で開発しているサービスで困っていることを質問
  • 最近気になるあの技術について意見交換
  • チーム全体を良くするための意識合わせ

そんな取り組みの成果もあってか、初学者の対応は中心メンバーの小笠原がかなり積極的にやってくれているので、私の時間は「オブジェクト指向をもっと深く理解したい」とか「他のメンバーがあまり得意でない言語や環境」など、サブ的なポジションにいても大丈夫な形になってきました。

受託開発とトレーニングのマリアージュ

弊社が個人向けのトレーニングを行なっている事は、受託開発で一緒になった会社さんや個人さん、イベントなどで居合わせた方々に大抵お伝えしています。そのお陰もあってか、これまでもピンポイントで新人を育てるような依頼を何社かお引き受けしていました。

[ケース1] 指導からの受託

少し傾向が変わってきたのが 2018年に受講した人の就職先からのトレーニングの依頼です。オーダーとしては

無事に入社はしたものの先導して教えてくれるような先輩がおらず(周囲が業務委託ばかりだった為)、実開発でのアドバイスを通じてもう少しレベルアップに協力してくれないか

という事でした。弊社としてはトレーニングを巣立っていった人が活躍して欲しいですし、このタイミングで頼っていただけた事は私たちの成果を認めてくれていたという事なので、大変有難い事です。二つ返事でお引き受けしました。

その後、アドバイスのみならず受託で開発のお手伝いもするようになり、本当にOJTのような指導が実現しています。今は私はそちらの現場は離れましたが、小笠原と松倉で指導と開発を行なっています。

[ケース2] 受託からの指導

同様のケースが逆のパターンでもあります。最初は受託開発としてお引き受けしていた仕事のお相手から「新しい社員を迎えるのでトレーニングして欲しい」という依頼です。こちらの会社も先輩社員として牽引するような存在がおらず、仮に社員を迎えてもその人が自力で伸びなければならない環境でした。会社としては成長を加速させて早く独り立ちできるように促したいとのことでした。

受講者のゴール感は私たちがJOINしているサービスを熟知する事なので、ある程度実力がついてからは実際の会社のサービスでIssueをこなしながら学習もしてもらうステップを踏んでいます。もう独り立ちフェーズに入ってきたので、そろそろ我々はお役御免になる予定です。自分たちが居なくてよくなる事が最後の目標なので、あとはなるべく早くその日を迎えるべくメンバーが励んでいます。

今私はどちらのケースも深く関わっていません。私以外の人でもある程度まわせる状況になったと考えるには十分だと思います。

今こそ形に

そんなわけで昨年の5月くらいから、もう少し立てつけをしっかりしてメニュー化するということを進めていました。まぁ、それも「やるから頼む」と、小笠原にムチャブ...ではなく、任せて進めてもらった形です。そしてマーケティングやデザインに関しては助っ人をお願いしました。

どのように広めるかの企画立案には、以前からお知り合いだった宮本さん( @yahsan2 )、デザインには個人向けトレーニングのチラシもお願いした Manatyさん( @ddw_designer | http://www.manaty.tokyo/ )にお声かけさせていただきました。二人の手練れのお陰で、当初の我々のボヤッとした内容がキチッと具現化されたと思います。宮本さんが提案された「カードを利用して既に私たちと知り合っている人から広げていく」手法は人との対面のつながりを重視している弊社らしい入り口になりますし、Manatyさんに至っては「現場の生々しさを伝えたい」ということで弊社にいらして写真撮影までこなしていただきました。お二人の献身に感謝します。

そういった何人もの脳汁と汗が結晶したのが冒頭にご紹介したLPです。大変良いものが仕上がりました。

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こちらは宮本さんの提案から生まれた名刺サイズの割引カードです。弊社メンバーからこれを手に入れると25%オフになります!

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お互いに価値を認め合えるような顧客と長いおつきあいが出来たらと考えています。沢山の会社さんを一気に引き受けられるような体力も無いですし、トレーニングしかできなくなってしまうとトレーナーの実力が落ちるので、やはりバランスが大事です。マインドの会う会社の方、いらっしゃいましたら是非お問い合わせくださいませ。

おしまいに

そんな感じなので、お困りの方いたらとりあえずお声かけいただければ幸いです。相談だけなら無料なので、まずは状況教えていただけると嬉しいです。言語や環境については、会社としてはRuby on RailsやJavaScript、AWSをよく扱っていますが、他言語や環境も内容に応じてお力になれると思います。

ちなみに事前にお声かけさせていただいたある会社さんとはお話が続いていまして、まずはこちらをキッチリとゲットしたいところです。

*1:これはこれで色々キツかったけどゼロから始めるのは嫌いじゃないのでアリでした

*2:実際に、弊社の一号社員の齋藤には「git/GitHubの扱い方を初心者向けに伝える」という十八番のレクチャーがありました

親は子供の未来についてどこまで口出しすべきなのか

はじめに

今年の正月に実家で甥と話したこと。残しておきたくなった。

登場人物紹介

  • ms2sato: 40過ぎのオッサン。
  • K: 姉の長男で、ms2satoの甥。今度高校を卒業して働きに出る。妹思いでマジメないいヤツ。

本題

Kは地頭はそこそこ良いタイプだと思うがあまり勉強は好きではなかったようで、高校受験はあまり力を入れなかった。その結果としてあまり学業の優秀では無い学校(本人曰く「このあたりの底辺」)に入った。部活も勉強もそこそこシッカリやって、勉強は学年でトップレベルらしいから、勉強も最初から真剣に取り組めばできたんだろう(叔父の贔屓目もあるが)。

ただ、入ってしまった学校によって就職先が狭められてしまったように感じていて、希望するような職業には就けなかったらしい。彼の希望としては姉夫婦のような銀行の仕事などをやりたかった様子だが、その道は開かれていないそうだ。就職担当の先生に阻まれてそういうパスは得られないと言っていた。そして、以下のようなことを話してくれた。

  • 「できることなら、高校受験からやり直したい」
  • 「高校受験の時に親がもっと意見してくれたら良かったのに」

姉夫婦はいわゆる放任主義で、僕も姉も放任主義の家庭に育ち、それが概ねいいんだろうと感じている。ただ、甥としてはこの未来が解っているなら止めて欲しかったのだろう。僕からは以下のような投げかけをしてみた。

ms2sato「でも、高校受験の時に勉強はもうしたくないと考えて勉強しなかったのはKだよね?」 
K「うん」
ms2sato「もしもその時に『将来の選択肢が狭まるぞ』と言われたとして、志望校を変えた可能性はある?」
K「たぶん変えなかったと思う」

ということなので、やり直しても結果が変わらないことは明らかなのだ。他にも色々と話はしたけれど「過去には戻れないのだから、この後どうするか考えて『今から』やろうよ」という話をして終わった。あと、プログラミングの話はチラッとして「もしも興味があってやるんだったら僕に相談してくれれば良い」と伝えておいた。

考えたこと

親があれこれ指図してレールを敷いてしまうことはあまり良いことではないと思っているのだけれど、今回のようなケースもあるので、どうすべきなのかとても難しいと思った。強制しないまでも一緒に色々と考えを巡らして悩んでおくのは大事なことなのかもしれない。きっと両親と相談して様々なことを考えた過去があれば、Kの後悔は発生しないのではないかと感じたから。

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ボヤッとした目標を達成可能なところに落としこむ手法

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はじめに

新年なので新しく目標を立てようと考えている方、多いのでは無いでしょうか。ただ、漠然と宣言するだけだとなかなか達成が難しいと思います。せっかくなので、目標の具体化とか達成しやすい整理などを一緒に考えられると良いな、という感じのエントリーです。

ちなみに「昨年本を20冊読んだから、今年は30冊読む」のような定量的な目標を量を増やしながら達成している方よりも「そもそも何すると良いんかな」と迷ってしまう人向けです。

ぼやっとしている内容から「よしこれをやるぞ!」までのブレークダウンのようなエントリーです。

達成したい大まかな方針を決める(ぼやっとした希望)

おそらく様々な目標はあれど、単なる欲望の発露でない限りは「理想と現実のギャップ」がそこに存在していると思います。つまり「問題があって、解決したい」というようなことが多いのではないでしょうか。例えばよくあるようなことだと以下のようなものですかね?

  • シェイプアップする(体が弛んでいる)
  • 恋人を作る(恋人がいない)
  • 仕事で活躍できるようになる(今活躍できていない)

ちなみに「シェイプアップしたい理由が、恋人を作りたいから魅力的な自分になりたい」みたいなこともあると思うので、その場合には頭の中で最終目標としてのイメージはあると良いと思います。とは言えあまり考え過ぎるとと進まないと思うので、そこそこぼんやりでも大丈夫です。必要なのはあくまでも方針(どのような方向に自分を高めたいか)でしょう。

大まかな方針を要素に分解する

例えば「仕事で活躍できるようになる」と方針を決めたとして、仕事で活躍できるにはいくつもの要素があるとわかります。仮にプログラマーであれば以下のような感じに進めていけるかもしれません。

こういうことするのに マインドマップを使う人は多そうですね。ツールを利用する方がやりやすい場合にはそういうものを使うのも手です。まぁ、単なるまとめかたの問題でもあるので、箇条書きをインデントしていくだけでも十分だったりします。

「何か綺麗にまとめないといけないのではないか」という心理に駆られてしまうタイプの人は一旦そういうことを置いといて「出してみること自体に価値がある」と考えてくれると良いのではと思います。まずはドバーッと出してしまって、あとで整理すれば良いでしょう。大切なのは出力された内容そのものであって、整理されているかどうかはその次です。

  • コードを書くのが遅い
  • コードにバグが多い
  • レビューで突き返しが多い
  • 仕様の理解不足で間違ったものを作ってしまった
  • 「なぜ早く相談しなかった?」といつも言われている
  • もっと大きな機能を実現できるようになれないといけない
  • 人の話からどういう機能が必要か提案できるようになりたい
  • 相手が理解しやすいように説明することができない
  • 同じ失敗を何度も繰り返してしまう
  • 関数の名前がいつも適切にできない

もしかしたらネガティブなことが出まくって多少憂鬱になってしまうかもしれませんが、気にせず沢山出してみるのが良いです。一人ブレストです。「振り返り」をしている人などは以前の振り返りを参考にしたりすると良さそうですね。ちなみに私がどちらかと言うと課題に気付きやすい人間だからか、上記がネガティブな表現になっていますが、「仕事で活躍できるようになる」という要素の分解だと「コードを書くのがはやい」というような、ポジティブな表現で結果が表現される人もいるでしょう。どちらでも大丈夫で表裏一体だと思っていただければ良いかと。

分解したものを整理し、気づいたものを追加する

  • 開発についてのポイント
    • コード自体について
      • コードが仕上がるのが遅い
        • コードを書くのが遅い
        • レビューで突き返しが多い
          • コードにバグが多い
          • 関数の名前がいつも適切にできない
    • もっと大きな機能を実現できるようになれないといけない
    • 人の話からどういう機能が必要か提案できるようになりたい
  • コミュニケーションについてのポイント
    • 仕様の理解不足で間違ったものを作ってしまった
    • 「なぜ早く相談しなかった?」といつも言われている
    • 相手が理解しやすいように説明することができない
  • 全般的なもの
    • 同じ失敗を何度も繰り返してしまう

少し整理してみました。数を出している時は内容の粒度がバラバラなので、うまく原因と結果を意識できるとやりやすそうです。例えば「コードを書くのが遅い」と「レビューで突き返しが多い」は結果的にコードが完成するまでに時間がかかることなので新たに「コードが仕上がるのが遅い」とまとめています。

こうやっていくと、新たに気づいたりもします。追加したり整理したりしましょう。

  • 開発についてのポイント
    • コード自体について
      • コードが仕上がるのが遅い
        • コードを書くのが遅い
          • どこを変更したら良いのか考え込んでしまう
          • 既存のコードの把握に時間がかかる ★1
        • レビューで突き返しが多い
          • コードにバグが多い
            • 既存のコードの影響している範囲が掴めていない ★1
            • 動作確認が足りていない
          • 関数の名前がいつも適切にできない
            • 「良い名前」のストックが無いからでは? ★1
    • もっと大きな機能を実現できるようになれないといけない
    • 人の話からどういう機能が必要か提案できるようになりたい
  • コミュニケーションについてのポイント
    • 仕様の理解不足で間違ったものを作ってしまった
      • 一旦自分の理解を誰かに確認すればよかった? ★2
    • 「なぜ早く相談しなかった?」といつも言われている
      • エラーで動かないことで頭に血が上っていて声をかけられない ★2
    • 相手が理解しやすいように説明することができない
      • 緊張してうまく話せない ★2
  • 全般的なもの
    • 同じ失敗を何度も繰り返してしまう ★3

星をつけてみたのは、比較的大事なことで、どうやら同じような根っこでは無いかと思われるものです。

  • ★1 は「ソースコードが読めていなかったり、内容把握ができていない」という事
  • ★2は「誰かに話しかければ良いところを、(おそらく上手に話せないために)端折ってしまって失敗している」という事
  • ★3「同じ失敗を何度も繰り返してしまう」は結構クリティカルなのでどうにかしたいですね。"改善できない"という事になりますし。

この例の人の場合には、ソースコードの読み力を上げることはかなりの効果がありそうであるし、もう少し人に気楽に話せる状態になることは大事そうです。また、そもそも何度も同じ失敗を繰り返すというのは改善を阻むのでどうにかしたいですね。

アクションを見つけて、期限を決める

ポイントは見えてきたのでそれぞれ改善を考えたいですが、長くなりそうなので少し巻きます。★1 は見えやすいので掘り下げてみましょう。

  • 先輩にこの課題点を相談してみる
    • いきなり対面だと難しそうなので文書でまとめた上で1on1で聞く
  • ソースコードを読む事について何か良い書籍が無いか探す
  • 社内の勉強会のテーマにできないか提案してみる(先輩たちはどうしているの?)
  • 実際の仕事の時に、コードを読む時間を適切に確保する。読みが浅そうな時は...どうしよう
    • 一旦先輩に相談してみる?

適切なアドバイスくれそうな人に整理して意見を求めたりするのは結構有効なので(特に同じような経験を乗り越えている人なら尚良し)、相談できそうなものは相談してみるアクションになりました。

ここまで落とし込めば、意味のある目標が見出せそうです。仮に先輩と相談するようなワンクッションを挟んで、色よい返事がもらえたりすれば以下のような具体的な形に落とせるかもしれません。協力を仰ぐのが難しいケースなら自分だけでできることに落とし込みましょう。

  • ソースコードの読み力向上に役立ちそうな本を5月までに2冊読む(実際どの本が良いのか私はわからないのだけども、それを探すこともこの場合目標の一つかもしれません。良い本あったら私も知りたい)
  • 社内勉強会で自分が弱点に感じていることをテーマに勉強会が開けないか、相談して実現する(4月までには一回やる)

こんな感じでしょうか。最終的には「いつまでに、何を」まで落とし込むの大事です。あまり年間トータルのような長期にこだわると「いつでもやれる」という心理になって進まないので、もし年単位の長期になっても月間◯回とか刻んでチェックできるポイントを作る方が良いと思います。上記の例はまず最低限のステップを進み、それからもう一度目標を立てるイメージで出してみました。

おしまいに

達成できずに終わってしまいそうなぼんやりした目標を、小さなアクションに落とし込むことで一歩ずつ進められるような内容に落とし込む過程を文章にしてみました。皆さんの新年の目標立ての参考になれば幸いです。

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「生殺与奪を握られている」という錯覚に気づくこと

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はじめに

年末なので、いつもの友人Sと飲んでいた時の話より。

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前回彼に聞いた「美味いフグを食べながら熱燗飲むとメッチャ美味い」という話を受けて、フグをまともに食べたことない私にその気分を味あわせてくれる為のフグ忘年会を行うことになった。

店に入って席に着くなり「ちょっと報告があって。来年から中国にゆくことになった。」と。

雇われている時に持ってしまう「下手にコトを起こせない」という心理

聞くとどうやら中国で新たに事業立ち上げをするメンバーに選ばれたらしい。3年程、嫁と子供を置いて単身赴任だそうな。

S曰く「転職もしようかとも思ったんだけどね」 前回夏頃に会話した時になんとなく仕事に関して全力投球ではない感を感じていたが、そういう中での話なら転職を選びそうなものではないか。

「なんとなく『ここまでしてダメなら』というところまで付き合ってみようかなと思ってね。今の現場と環境を変えらえるならそれもいいと思ったんだよ。」

そういうものか。自分とは違う判断基準を持っているのだろうなと思うし、ヤツもそう思われていることは気づいているだろう。

色々聞いている中で 「嫁と色々と話してたら『予想通りいかないことがあっても私も働くし、好きに選択したらいいよ』という話があって、なんか吹っ切れた」 という言葉からSはいい人を嫁にしたんだなと感じたし、それは素直に伝えておいた。彼の表現を借りるなら「運命共同体なので、親兄弟よりも信頼が強い」とのことだった。

そんなことがあってから、彼自身も言いたい事を発言するような事を上司なり周囲にできているとも聞いた。なるほど。そういう効果もあるんだな。つまり「別に辞めてもいいや。辞めても最悪の事態にはならない。」という心理になったんだろう。

この感覚は、自分が若い頃に仕事をしながら持っていた感覚に似ている。もともと社員という形で社会に出なかったからか「別にこの場所でうまくいかなかったとしても、元に戻るだけだ。だったら我慢ばかりする必要はない。」という心理。それがある種の思い切りの良さにもなるし、自分の軸を維持して行動できる原動力の一つだったと思う。

それと同じ感覚に、彼は嫁さんの言葉からたどり着いたんだなと、二人で合点した。

Sは「自分は成長が遅かったな」と言っていたが、こういう感覚は大勢と同じ流れに乗っている時には気づきにくいものではなかろうか。単純に気づける経験が目の前にあったかどうかだと思う。それに、彼が手に入れた今の経験値と成長は、今の家庭丸ごとひっくるめて出来上がっているのだから、ただの強がりから始まっている私のそれよりも余程強固に感じられた。

あんまり家庭を羨んだりしないのだが、彼と彼の嫁の関係はちょっと良いなと思ったりしている。

会社の生殺与奪と自立する社員について

会社がその権力を強くする一つの方法は「お前とお前の家族の生活は会社が握っており、そこから離れては生きていけない」と錯覚させることだ。実はそれは錯覚でしかないのだけれど、実際に会社から離れたことのない人には途方もなく大きな後ろ盾を失うような気がしてしまうのではないだろうか。この圧力によって「言いたい事を言えない、言わない」という状態を作ってしまう。実はそれは全体から見るとリスクなのだ。

そうでない形を目指すには「会社に依存するのではなく、自立した社会人として自分は外(別の会社や個人事業でもなんでも)でも仕事ができる」という事を名実ともに実現する事なのだろう。自分は元々会社組織が好きではないので、できればメンバーが個として独立できるレベルの能力を持った上で一緒に働けることを目指していきたい。

昨年、今年と新しいメンバーを迎えたけれど、最初の一年で目指しているのは彼らが「フリーランスしたい」と思った時にできる程度の技術力と人間的能力を身に付ける事だ*1。それは経営としてはリスクになるのだろうけれど、メンバー全員の幸せが大きくなる方へ舵を切るならこの方針で間違っていないはず。

もしも個人で活躍できるようになった途端に出て行ってしまうなら、そういうものだと割り切るしか無いだろう。そういう一時的な拠り所としての価値しか認められていない会社を省みる必要がある。私もまだまだ道半ばだと思わざるを得ない。

おしまいに

学びの多い場だったので、記しておきたいと思ったポイントを置いといた。未来の自分が読み返して思い出せる程度は書けているはず。

とりあえずふぐ刺しの実績解除をできたのだが、熱燗と一緒に食べると確かに美味だった。こうやって経済レベルが下げられなくなりそうな自分が怖い。

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