はじめに
自慢じゃないですが、私は相当な不摂生を送ってきた自信があります。大病せずにここまで来られた幸運には感謝しかありません。 そんな私でも「かなり健康的になったんじゃないか?」と実感する生活を送れているので、その足跡を残しておこうと思います。
「何をしたかとっとと教えれ」という方へ
大したことをしていませんが、大したことないことをやれるかどうかの気がしています。
- 断酒(基本的に飲みません。お祝い事とか特別な時には飲みます)
- 交代浴(最近は週に3〜4日してます)
- 睡眠時刻のほぼ固定化(上記がうまくいったら勝手になった)
健康レベルアップに到るまでの道
酒編
以前の私
学生くらいの頃は酒は会話の潤滑油だと思っていたし、そう言葉にも発していたと思うのですが、20代後半くらいからの私の飲み方は少し変わってしまったように感じています。激しい仕事の傷を癒す麻薬のような使い方になっていて「一人でも飲みたい」と思う日ができたのはこの頃だし、それ以後は夜に飲み歩くことも行なっていました。酒の席でしか顔を合わせない知り合いができたのもこの頃からです。それはそれで「自分も大人になったのではないか」と感じたりもしていました。
40前くらいになると、飲んだ酒が次の日にかなり残るようになっていました。最近では「飲むと以後36時間ほど全能力が半減する」くらいに感じています。まともに動き出すのが次の日の夕方くらいになることも多く、必要な時以外に飲んでしまうことは、私にとっても会社にとってもかなり問題だなと思っていました。
ある飲み会で、コーラばかりを飲んでいる人がいた
たまーに会って飲んでいる技術仲間の飲み会で、いつもなら軽く飲んでご機嫌になってしまっているKさんが、飲み端からコーラのみを連続注文しているところに出会いました。そのことをツッコンで話していると、「俺『酒が飲みたいわけじゃなかった』ってわかった」と話されていて、その後「私は本当に酒が飲みたいのだろうか」という問いを改めてするキッカケを得たのです。
以前を思い返してみると確かに酒単体を望んでいるわけではなかったはずなので、ならばと同じことを試しました。「一回飲み会を全部ノンアルコールで過ごしてみる」というのを試したんです。自社の飲み会なら私が飲まなくても別に大きな問題はないですから、社員連中が飲んでいる中、ほぼジンジャーエールだけで過ごしてみました。
確かに、そんなに悪くないです。一緒にワルノリできない時はあるものの「だから酒が必要なのか」と言えば、そうでもない。当然次の日もちゃんと仕事できました。なるほど、これは良い。以後自分はほとんどアルコールを飲むことをせずに過ごしています。確か自社イベントの懇親会の時に空気読んで飲んだ位でしょうか。
今ではほとんどアルコールが無くとも寂しくない体ができたと思います。
ちなみに時勢柄、今は自宅からリモートワークが多いのですが炭酸水とコーラを箱買いしていて、今も炭酸水を口にしながらこの文章を書いています。必要なのは炭酸だったということなのでしょうか。これはこれで中毒になるとあまり良くない気もしますが、アルコールよりは随分マシでしょう。
結果
定期的な36時間の能力低下は起こらなくなり、生活が乱れにくくなりました。素晴らしい!
交代浴編
以前の私
仕事が忙しいと、シャワーだけになりがちでした。お酒を飲み過ぎるととにかく寝たくて風呂に入らずに床に入ることもしょっちゅうですね。湯船に入ることをかなり長い間せずにいた時期があります。
同居中の素晴らしい風呂で
一時期、技術者の修行をしている若い2名と三人暮らしをしていたことがあるのですが、その家のお風呂は大変素晴らしいものでした。シャワーだけなんて勿体無いので、ちゃんと湯を張って入っていました。そうするとなんとなく体の調子が良いような気がしていて、お風呂は健康に効果がある様子だと感じていました。その時はそう思った程度で特に何かしようとは思わずにいました。ちょうど最初の社員を雇った直後で、自分の健康に気を回している余裕がなかった時期なんです。当時のことは下記のあたりに詳しいです。必死だった頃です。
風呂の入り方研究
弊社では「週報」という名目で一週間に一回KPTフォーマットの振り返りをSlackへ投稿します。業務の事を書いても良いですし、個人の自己研鑽で行なっていることやその中で感じている課題、プライベートな事でも、なんでも共有して良いことにしています。私はメンバーの振り返りにコメントしつつ、今目指すべきポイントやゴールのすり合わせをします。
プライベートの話題でも良いと、結構な頻度でどのメンバーからも「睡眠の質向上」「健康の維持」「集中力のアップ」のような、普遍的な生活レベルの向上が話題になります。私もこの手の話題はよく書いています。一時期は、入浴剤を使うと睡眠がとても深くなって良いと気づきました。FINEHEETスマートモデルはかなり良い効果だったと思います。
ただ、しばらく続けていると体が慣れてきて効果が薄くなってしまう様子です。少なくとも風呂を上手に使うと睡眠の質が向上してパッチリ目覚められるとわかりました。
交代浴との出会い
ここのところ「サウナ室 水風呂 外気浴」の組み合わせの交代浴をしている人が増えている様子ですね。知り合いの方にも結構サウナや銭湯が好きな方が多く、これをすると体がスッキリするそうです。「整う」という謎のスッキリ現象もあるらしいので、興味が湧いてきました。
実は私は水風呂がちょっと苦手で、熱いところから突然冷やすと心臓が止まるのではないかとビクビクしていたのです。とは言え健康には代え難く、少しずつ試してみることにしました。3セットくらいやる気持ちでいれば、1回目の水風呂は浸かり過ぎずに過ごして、2回目、3回目は体が熱を持つのでちゃんと浸かれるようになり、それっぽいことができるようになりました。
私はいわゆる「整う」というのが良くわかっていないのですが、単純に気持ち良いですし、血流が活発化しているのは鏡に映る自分の肌が赤いまだら模様になっていることでわかります。まだらになるのは「あまみ」と言うそうで、上手に交代浴できていると出るらしいです。
これをやった日の睡眠の深さが、入浴剤の比ではない程で、もう入浴剤を使うことはなくなってしまいました。
結果
睡眠がとても深くなり、睡眠時間自体が減りました。交代浴をした夜は適切に眠気に襲われますし、そうでない時でも床に入れば深い睡眠に入ることができます。おそらくですが、私は自律神経が少しおかしくなってしまっていたのでしょう。それが交代浴で調整された結果ではないかと推察しています。
睡眠サイクル編
以前の私
乱れに乱れていた、と言っても過言ではないでしょう。基本的に起きる時間も眠る時間も決めていませんでした。朝5時に床につくような生活も普通にしていましたし、たとえ眠っていても通知が飛べば確認してコードレビューしたりしていたので「佐藤さんはいつ寝ているのかわからない」と何人もの方に言われたことがあります。おそらく眠りは常に浅くて、寝ていようと思えば12時間睡眠、食事、からの12時間睡眠、みたいなことも平気でできました。逆にそうしないと蓄積した疲労を解消できなかったのではないかとも感じています。
一時期は目覚ましで同じ時刻に起きようと努力していたのですが、頭がスッキリせずに一日のパフォーマンスが落ちたのでやめてしまいました。
酒と風呂との改善
これまでに書いた、酒と風呂による改善は結果的に生活のリズムを意図せずに一定化することに役立ちました。酒のせいで夕方までゴロゴロしてしまうような事はなくなり、風呂のおかげで一度眠れば深い睡眠状態に入ってパッチリと目覚めることができます。
あまりに深く眠れるためか数時間で一度目覚めてしまうようになり、少し仕事してから二度寝して、普通の時間に起きるような生活になっています。深夜に2時間程度の可処分時間が突然できました。そんなに悪くない気がするのでしばらくこのサイクルにしようと思っています。
特にコントロールしなくても朝は6-8時の間で目覚めるので、これで良いと思っています。無理に時間を合わせる事は無かったんですね。
おしまいに
というような事を試した結果、以前よりも睡眠の長さ自体が短くなって可処分時間が増え、頭もスッキリしてパフォーマンスも上がったようです。良いことばかりです。 ちなみに、私は変身をあと2回ほど残しているような気がしていて、残りのキーは以下かなと考えています。
- 運動(これが一番難しい。生活サイクルにどう組み込めば良いのか)
- マッサージ(肩こりとか改善はしたけど完治はしないので)
- 食事(もしかしたら最近魚食が増えてきたのであまり効果がないかも)
死ぬ前に「43歳の秋の自分が、人生史上最も不健康だった」と思えていたら良いですね。