はじめに
公的には9/7付けでオフィスを引っ越したのだが、この情勢でしかもまともなオフィス引っ越しとしては初めてだったのでメモっておく。ちなみに次のオフィスは私の自宅と一緒になってSOHO的になるので、かなりの縮小方向。これを書いている9/9は残りの荷物が全て運び出されている日で、その作業を横目で見ながらこの文章を書いている。
前提
- コロナ禍なので、皆で集まる作業はやらず、基本的に私が一人で進行
- オフィス自体は5人くらいで利用のものなのでそれ程大規模ではない
- 既に全員完全テレワーク達成しているので普段オフィスに来る人はいない
- 私の自宅の引っ越しとオフィスの引っ越しは同時進行
一人でやると結構ハードだったというのが率直な感想。
物件探し
可能なら当時住んでいた物件に登記事務所だけ移そうと思ったのだが、それはオーナー都合で難しいということになり、新しい居場所を探すところからスタート。メンバーはフルリモートで今後はどこに住んでも問題なくなりそうだけれど、私自身は営業の都合や金融機関等周辺の事情も考えると新宿区からは離れない方が良さそうだと判断*1。
- 新宿区orその周辺程度の場所
- 会社で契約でき、事務所の登記が可能
- 仕事部屋or仕事スペースが生活空間以外に持てる物件であること
バーチャルオフィス等は金融機関の融資の都合上難しく、利用しないことに決めた。家の近くに超割安な物件を借りる手もあったが、そうなると大抵狭すぎるのとあまり綺麗でないということ、遊んでいる空間を作るだけになるのは浪費感があるのでやめた*2。
登記可能物件はそもそも数が少ないので、少ない中で良さそうなのを見ていく形になった。幸運にも最初の頃に「最悪ここでもいい(ちょっと高いけど)」的な物件がヒットしていたので、安心して進めることができた。結果として想定の間取りや土地を実現できたと思う。大家さんも一緒に入っている物件でとても良い感じの老夫婦で楽しく暮らせそう(社交辞令かわからないけど大家さんは「コロナ明けてきたらお酒飲もうよ」と何度も誘ってくれている。誘惑に負けるかもしれない。お酒やめてるのに)。
移行プロセス
概ね以下のように進行。2つの引っ越しを同時にハンドルする形。
- 旧オフィス解約の手続き(2ヶ月前解約)
- 旧自宅解約の手続き
- 旧オフィス、旧自宅内の物品の整理や破棄
- 佐藤個人の新オフィスへの引っ越し
- 旧オフィスから必要なものを新オフィスへの送付
- 法務局へ変更登記
- 旧オフィスの廃棄する物品の撤去
- クレカの住所変更とかとにかくいろんなところの住所を片っ端から変える
代表取締役の住所の変更は引っ越しの日から2週間以内に変更登記するものなので、法務局への申請の手間を一回にすべく、個人の引っ越しとオフィスの引っ越しの日程を調整した。最終的にはオフィスの移転日をうまく調整すれば実現できたので大きな問題はなかったが、5〜7が同じ週に一度に発生したので最後の週が想定よりもアクセクしてしまった。
途中で「日中はオフィスの荷物の整理」「帰ったら自宅の荷物の整理」という期間があって、この期間は結構しんどかった。とは言え、近くオフィスを構える予定の人に必要なオフィス用品を譲渡できたのは良かったと思う。こちらの荷物も減るし、相手も無料でホワイトボードやモニター等が手に入ってWin-Win。
おしまいに
荷物の撤去も全て済み物理的なところは終わったので、手続き的なところを進めて全てが終了する。早く解放されたい。変更登記後14日経って履歴事項全部証明書が取れるようになれば、税理士の先生、社労士の先生の仕事も進み、金融機関への住所変更もできる。
大変ではあったけれども、物理オフィスを縮小するのは下記のエントリのように会社として必要なステップだったと考えているので、実現できて良かった。 circlearound.co.jp
全体を俯瞰してみると営業に繋がるパスの減少は否めないので、継続的なアクションとしてチャネルを増やしていくのはやらないといけないなと思っているところ。元々オフライン中心であったところを少しずつ変えようとしているので焦らずに積み重ねていきたい。
そんな未来予測ではありますが、これまでの繋がりから受託のお仕事もトレーニングのお仕事もいただいており、有り難い限りであります。声かけいただいたのに、手がいっぱいになっていることが多い*3ことも課題なので、この辺りも今後は解消していきたいです(きっと相性のいい業務委託の方などいらっしゃると良いんでしょうね)。
その他
これまで私の現場介入を減らすアクションを取ってきた結果(現在ほぼゼロになっている)、引っ越し期間も特に顧客プロジェクトへの影響なく進めることができ、各メンバーの成長には助けられた。今後は人数が増えていく傾向にあるのでこの状態を維持して進められると良いのだろう。自分としては営業や新メンバーの勧誘や育成、書籍を書くなどのコンテンツへ時間を充てて、IT技術者としては「困りごとの相談相手」「何かあった時に使いやすいバッファ」「生き字引き」のポジションになると思われる。
以下はモノが全部無くなってスッキリした旧オフィス。