島までは遠い

佐藤正志@サークルアラウンドのことが少しわかる場所。プログラマーを育てるトレーナーとして、現役のソフトウェア技術者として、経営者の端くれとして、想うことをつづる予定。しばらくは工事中。

「状況に合わせて適切に情報が流れるのが良い組織ではないか」という仮説

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はじめに

長すぎたのでブログ化

組織化について

基本的に組織化されている状態について多くの人が思い浮かべるだろう表現を書いてみると「トップからの情報がツリー状に伝達されることで効果的に末端まで行き渡るさま」だと思う。これはいわゆるトップダウンという山型の組織である理由だろうとも感じる。

表現を変えると「トップの意思の素早い全体反映に特化した情報伝達の形態」とも言えるかもしれない。

ただ、これについて多少のイメージの違いがあり「末端で起きていることの中枢への伝達」についても考えるべきではないか、というのが私の仮説である。

人体を参考に表現する

基本的に私たちは大脳で考え、行動している。頭で考えたことが手足に伝わり、体を動かしている。これは通常時の体にとってはごくごく当たり前の事だろう。

逆に通常ではない状況を考えてみる。たとえば熱したヤカンに触れてしまった時、たとえば尖がった針が指に刺さった時、危機的な状況があると体は大脳に情報が完全に届く前に反射を始める。それと意識する前に指を引っ込めるはずだ。

前者はトップダウンで大脳から情報が伝わっているが、後者は大脳での意識の前に小脳などで判断し行動している。危機的状況への対応とはこのようにショートカットして起こるべきなのかもしれない。

組織に戻してみる

これを実際の組織に置き換えると、順序を通り越して一気に判断まで持っていくことが必要ではなかろうか。その際「通常伝わってくる山型の経路をショートカットして直接判断できる存在まで伝達する」べきかもしれない。

私自身の場合だと、経営や営業からコードを書くところまである程度把握しているので*1、コードを書く現場で起きていることも自分の判断が行える。針が刺さったところを見せて貰えれば「どうしておけば良いか」ある程度責任を持って判断できると思う。

このような感じに2-3ステップすっ飛ばして「責任を持って瞬間的に判断できる」存在まで情報を伝えてしまうのは大事な気がする。特に何か問題が起きた時に「そのレイヤーではどうしようもないかも知れないが、他の人なら十分調整できる」という事は多数ある為だ。わかりやすい例を挙げれば「開発が遅れているけれども、営業が顧客と相談すれば期日を伸ばせるので、開発が残業地獄にならなくても済む」というような事がよくあるという事。

弊社について振り返る

今のところ自分は大脳と小脳を兼ねているので、基本的に会社の隅々まで意識を行き渡らせようとしている。以下のような事はそういう自分の感覚の発露でもありそうだと振り返って感じた。小脳としては指先が傷ついたりしていないかを常に確認したいのだ。

  • 必要そうな時に気軽に声かけしてもらうように*2して、なるべく早くその人と直接会話する。
  • 自分が帰るのは他のメンバーより早い事が多いが、出ていく際にデスクを回って声かけをしている。
  • なるべくメンバー全員が昼食を一緒にとるようにしていて、雰囲気が感じられるようにする。
  • オフィスで過ごしている際に自然に雑談している(これは意識していないので単純にキャラクターの問題だけれど、プラスに働いていると思う)。

どこかで小脳的な存在にバトンタッチする必要は感じていて、どのようにシフトしていくのかは課題でもある。

(おまけ)今後のことを考えてみる

人数が増えて、並行して進むプロジェクトが増え、書かれるコードが増えると、私の能力が会社のボトルネックになってしまうと感じ始めた。

実際最近コードレビューをメンバー相互にやって良い形に移譲したりしている。これはこれで正直不安な事もあって「どんなコードが書かれているかを自分が保証しているから自信が持てている」状態を捨てなければならないから。

多分「プロジェクトに責任を持つ存在がコードについても保証できる人である」というのは至極理想的な状態で、それを崩すのは本当は良い形では無いのだろう。弊社の扱うプロジェクトは規模が比較的小さいのだから、理想的な形を追っても行けるのでは無いかと思っている。まだまだ工夫の余地があるのだ。

今後今までよりももう少し人数規模が大きくなる想定で進んでいるので、私の今の仕事をうまく別の人に移譲するのは大事な事だけれど、スムーズなやり方を模索しないといけない。

こういうポジティブな悩みが発生しているのは良い傾向でもあるので、向き合ってうまく着地させたい。

*1:最近怪しくなってきてて課題の一つではあるが

*2:これ自体も色々と工夫が必要そうだけれど