島までは遠い

佐藤正志@サークルアラウンドのことが少しわかる場所。プログラマーを育てるトレーナーとして、現役のソフトウェア技術者として、経営者の端くれとして、想うことをつづる予定。しばらくは工事中。

別の業界からプログラマーへ転身する際の就活のこと

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はじめに

最近のトレーニングの相談では「ITの業界ではないところからプログラマーになりたい」というものがちょいちょいあります。この人たちは最終目標が就職活動に成功することなので、実力をある程度上げた後「就職活動」という形になると思うんですね。そういう場合は度々これから書くような事を伝えています。

私のところのWEB等では就職に関するところはあまり表立って書いていません。実際には知り合いの会社さんに紹介するようなこともありますが、紹介することが目的ではなくて「マッチしそうな両者がいた時に声かけする」という事が多いです。成果責任を作ると「マッチしそうな」のウェイトが小さくなると思うので、今の所はあえて責任を持たないスタンスを取っています*1

経験年数と若さの壁

大抵の場合ですが、プログラマーの就職活動は"全く同じ能力を持っている人を並べた時"には若い方が有利になる事が多いと思います。プログラマーは頭が柔らかい方が良さそうとか、体力がある方が良さそうとか、あくまでイメージで「若い方が」と結論されてしまうのかなと感じます。士業のような職業なら年齢によって権威が増したりするので違うかもしれないと以前誰かに聞いた事があります。

とすると、新卒のような若い人と同じ土俵にいるのはあまり得策では無いですよね。同じように必死に頑張っても負けてしまうわけです。 実際には「完全に同じ」という状況があるわけでは無いのですが、「確からしさ」は感じられると思います。

代わりに何を武器にするのか

例えばこういうことかなぁというところで話をしたりします。その人に必ず合致することは無いですが、何かの助けになるかなというところです。実際にこれが行えて明確な結果が出た例を私があまり持てていないので、もし合致する人がいたら知らせていただけたりすると嬉しいです。

概ね「過去の経験からプログラミング以外にも役に立てる」と見せられる方が有利になりそうです。

既に持っている業界経験

すごく雑なたとえですが「飲食業界にいた方が飲食を扱うシステムを開発する会社にアプローチする」だと相性が良かったりすると思うんですよね。特に業務知識を体験で獲得している人は既にかなりの優位にいると思います。この時うまくいくと「生々しい業務知識を現場へ提供する」ということで役に立ちながら技術を学習して追いついていくという事が成り立つと思います。

これはその人を雇い入れる動機としては十分あるのではないでしょうか。

別の業務経験

ディレクションやマーケティングのような他の業務経験であったとしても「全てにおいて何もできないわけではなく、何か役に立てる部分もある」という事であれば価値は高まると思います。

前職の業務からは抜け出したくてプログラマーを目指している場合には、どれくらいの期間、どのようなステップでそれを離れていくかは事前にある程度詰めておかないと想定通りにならないかもしれません。

社会人としての能力

実は実際に仕事を始めると「仕事の進め方」のようなことや「質問の機微」のような「プログラミング以外の能力」も結構なウェイトを占めます。既に社会人としての経験を持っているなら、テキストでのコミュニケーションの内容や対面の会話での立ち居振る舞いや受け答えの中にも、一緒に仕事をする上でのやりやすさを感じてもらえるポイントはあると思います。

誰の紹介か

間に誰かが存在していたりする場合には「どんな人からの紹介であるか」は結構重要ではないでしょうか。特に「この人の紹介であれば間違いない」という実績を持っているような人と関係性を作れるのであればそれを活かすことは大事だと思います。

ただ、そういう誰かにうまくたどり着くのが難しい、というのもありますけれども。

もしも育ててくれたところが太鼓判を押してくれるのであれば、それを頼みに進めるのもありますね。私の場合には受け入れ先も受講生もうまくいきそうだと想像できないとなかなかホイホイ紹介できない気がしています*2

別の視点ですが、私が人を見る場合

私はちょっと変わったタイプなので、一般的な会社経営者の目線とは違うかもしれませんが参考にどうぞ。あまり詳しく書き過ぎないのは「情報があるということは逆手に取れる」ということなので察してください。

  • 自社の求める文化・能力に合いそうか
  • どんな経緯で私に出会っているのか、お互いのことを掴めている感
  • 言葉のキャッチボールのシックリ感、納得感
  • どれくらいコード書けるか
    • なにか書いたコード見せて欲しい(参考
    • プログラミング以外の能力でアピールできないなら、最低でも弊社のチーム開発トレーニング ができるくらいにはこなせて欲しいですね
  • どんな待遇・立場・給与などを望むか

あとは「とりあえず業務委託で付き合ってみる」はやりやすい手かなと思います。いきなり従業員にするのはちょっと気になる場合も、業務委託ならハードルが低いです。

余談ですが、最近の話

いくつか企業の面接をしている人がいるのですが、その方に最近アドバイスしたことの一つは「前の面接で言われたことや、気になった事、知らなかった事を調べてみたりするのはどうか?」というような事ですね。何回かの面接のうちにその人が成長できる事を相手に伝えられたらいいなぁと思っています。少なくとも私なら評価しそうです。

*1:このあたりはまた別の機会に色々書きたいですが本題から外れるので今日は置いときます

*2:受け入れてくれた先の会社さんともその後もお付き合いしたいのですから、誰でもねじ込めば良いというわけではないでしょう