はじめに
これを読んで「先輩側が悪いんだ」「バッファが甘いからだ」などと意見が出ていますが、元々は「質問はありか?」ということなので、YES派の私なりの考えをまとめてみようと思いました。実際に私の現場では新入社員に対してこういうことを聞きました。ヒアリングの場に使いやすいように投げかけ質問調でまとめます。
ただ、思い起こすと結構経験を積んでからも見積もり失敗とか間に合わないとか恥ずかしい状況も引き起こしている自分なので、ホント「恥を忍んで」という感が否めません。そんな私も小規模ながらチームを率いて何人もの後進の面倒を見なければならない状況下で、こんな風に悩みながら色々とやっているよってことで。
私ならこんなヒアリングします例
「いつ、『間に合わなさそう』と思った?」
どこかの時点で気づいているはずです。なので、まずそこを確かめた上で「その時にどうすると良いと思う?」と続けて聞いてみます。たいていは「相談するべきだった」のような回答をくれるのではないかな〜と思っています。そういう回答でなかったとしても、一緒に考えてみる時間にします。
そして私としては「何の相談もなく締め切りに遅れる」よりも「事前に相談される」方が何倍も良いし「間に合わないと思ったけど、間に合います」という再修正がある方が良いということを強調します。相談しにくい状態は避けたいのです。
それは「遅れることが事前に分かってさえいれば、自分なら手を打てることが沢山ある」ケースが多いからです。助けてあげることはもっと上位の人ならできる場合が多いですし、仕事の信頼感がこういう連携から生まれたりもすると思います。
「何に思ったより時間かかった?」
何がしか予想外のことが起こっていて、時間がかかっているはずなんですよね。その時のことを確認します。
- 技術的な問題でいわゆる「ハマってしまった」(実力不足も含む)
- 割り込みの出来事
大抵こんな感じのことが確認できるのではないかなぁと。想定よりどれくらいのダメージがあったのかも聞いてみたりします。
「相談して良いタイミングはあった?」
上記が整理された状態でこの投げかけがあると、おそらく時間がかかったところの話が出てきたりするのではないかなと。その時にどんな相談があったほうがいいかはこちらから提示してもいいかと思っています。例えば以下のようなことでしょうか。
- 「この問題に1時間以上ハマってるので助けてください」
- そのために「1時間悩んだら聞いていい」とか言っておきます。どれくらい難しいかを判断できる経験値が無いことが多いからです。
- 「この問題に結構時間がかかりそうですが、かけてもいいですか?」
- 時間を無言で浪費されるより許可を求めてもらう方がいいです。そのために遅れる可能性があることをこちらは了承しないといけませんが。
- 「思ったより1日くらい長くかかってて、終わりが来週前半までかかりそうです」
- いわゆるリスケの希望を出してもらいます(できれば最後の手段にしてほしい。それまでに相談されたい)。
相手に伝えておきたい心構え
- 予想外になってしまって遅れることは必ずある
- 大事なことは「遅れる事実」「どれくらい遅れそうか」を事前に伝えること
- 事前にそれを伝えることがシッカリできれば信頼が維持される場合は多い(むしろ高まったりする)ので、恐れず相談して良い
相談される側の心構え
- 自分に余裕がないと色々と失敗することが多いので、できれば余裕を持った状態を維持する(難しいよね)。
- 相談がしやすい雰囲気作り(相談された時「あぁん?」とか言わない)
- 大事な内容は「大事なことだから厳しく何度も言う」と前置きしたり、その背景を話してあげる。
最後に
だめだ。書けば書くほど以前の失敗を思い起こして胸が痛くなる...。自分も努力します。 できれば具体的な「自分はこうしているよ」が皆で共有されてより素晴らしい対応ができると良いなと思い、書いてみました。