島までは遠い 〜サークルアラウンド株式会社代表佐藤のブログ〜

佐藤正志@サークルアラウンド株式会社のことが少しわかる場所。プログラマーを育てるトレーナーとして、現役のソフトウェア技術者として、経営者の端くれとして、想うことをつづる。

総個人戦するよりも、志向の似ている人と集まってチーム戦がしたい私にとっての働き方へのアプローチ

まとまらない徒然エントリなので、タイトルもなんか後から読んでつけた筋の通ってない感じかもしれませんがお許しを。

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ちょっと自分にとっても何が言いたいのか決まっていないままに文章を書き始めます。エントリ自体は凄く好き。下記みたいな言葉は熱くてイイ!そんなに波が好きな理由はサーフィンしない僕にはわからないけれど、僕が熱狂している何かと同じくらい熱くなっていることはビンビン伝わってきます。

僕が今実践している、リモートでエンジニアをしている働き方は、「たくさんのいい波に乗りたい」と「次の時代をつくる存在でありたい」というモチベーションのもと、突き詰めているいることで、あくまで僕がやりたいことを実現する方法である。

そんな中、この投げかけが妙に僕の心に引っかかりました。

働き方は、働く「方法」で、あくまで方法であるはず。

あれ?僕にとって「働き方」という言葉は「方法」を示していただろうか。いわゆる弊社やメンバーの「働き方」的なものを並べてみると

  • 弊社はコアメンバーがコアタイムなしのフレックスタイム制で働ける(社長の僕自身も「今日は13時出社ね」とかやってるレベル。社会不適合とか呼ばないでください。わかっていますから。)。
  • 気が乗らなければ連絡すれば突発でリモートで働くこともできる。もちろん他人にしわ寄せを与えない形で認めている。
  • 個人向けプログラミングのトレーニングを生業にしている都合もあって、週休2日の2日が日曜以外にもう一日取るような形でメンバーは働いている。
  • 時短社員は週4日で働いている。
  • 激しい残業とか強いていない。先月とかその前の時間を見ても160時間とか、時短の人で120時間とかで働いている。今年は一回私が見積もりをヘマして(ごめんなさい)激務タイムがあったけれどそれは異常値としたい。

僕自身は好きなことを仕事に変えることを続けているので、365日殆ど仕事っぽいことをしています。とは言え終わらない趣味を続けているような心持ちです。多分一生仕事してても楽しく過ごせるタイプですが、いわゆる激務好きのワーカーホリックとは違うタイプだとは思っています。忙しいことが大事なのではなくて、僕が望む未来を実現するため に毎日努力できることが大事です。

前置きは置いておいて。

何かを成し遂げる「方法」だとすると、「xxxを成し遂げるために仕事を調整する方法」という風に感じ取れます。それってつまり「仕事はできればしたくないことだ」ということが前提に立っている言葉ではないでしょうか*1

考え方が逆なんじゃないかなと思うわけです。できれば「好きなことを仕事にする」ことから考えられないだろうか。件のnoteの件であれば、波乗りをするプロ・プレイヤーまで行かなくても、波乗りに関わることを仕事にできれば、彼は最高に楽しい人生になるのではないかとすら感じるのです。私は詳しくはありませんが、サーフィンに関わるシステムの開発は無いのだろうか、とかそういうことを考えてしまうのです。素晴らしいサーフボードを作っているメーカーのWEBサイトを作るとか、サーファーの雑誌のために自分で体験取材するライターとかメッチャ楽しくなる可能性を感じたりします。そういう会社なら「サーフィンを続けるための環境」についても真摯に取り組んでくれるのでは無いかと思うし、なければ自身が作れば良いくらいに感じるのです(理想かもしれませんが)。

ゴールを決めずに書き始めたので文章の方向がグラグラですが、件の彼の生き方を批判したいわけでは無いことを改めて強調します。これって「そういう会社があって彼らのドメインに合わせた形を提供できれば」解決に向かえる話だと僕は考えてしまうのです。会社は働き方を色々と用意することが以前に比べて可能になってきていますが、もっと個人の嗜好に特化した会社ができて良いと思います。自由に何かできる会社を作るのは法制度の問題があったりして経営者は苦労したりもするけれど、そういうことを一つずつ取り除いて「理想の生活が継続できる集まりを作る」ことの方が、価値が高いように感じるし、そういう人たちが後世に「より良い働き方の土壌」を残せるのでは無いかと思うのです。

「私は私の方法を自分で手に入れました。後世の人も苦労して自分の方法を手に入れるように努力してください」 とならないように、私たちの世代がより良いと思う形を集団に対して 再現可能な形で 残していくことはできないだろうか。

僕自身は、個人の力で気に入らないことを何でも変えようとしてしまうし、実際に変えてきたとも思っていますが、同じ苦労を次の世代の人にさせないように今の会社組織を考えていますし、それが会社という存在の意義だとも思うのです。たとえ私が死んでも文化として会社の中により良い働き方への工夫が残る事を願っています。

僕は「国民総フリーランス的働き方」が実現しても幸せになれる人はそれ程増えないと考えています。それは自分の苦手なことや嫌なことをそれが得意だったり好きだったりする誰かに自然に補ってもらう方が良いと考えるからです*2。似たような志向の人と集まれないなら個人の方がマシですが、だから逆に、持っている職能は違っても、 似たような人と集まれるような形 を組織として作りたいです。

ううーん、生煮え過ぎて何が言いたいのかわからない節も多いとは思いますが、何となくこれ残しておいても良いかなと思ったのでキーを打つ手を止めて、終わりにします。とにかく自分としては、同じ方向を見て働ける仲間と一緒に良い形を作って、次の人たちへ伝えていく所存です(なぜか宣言で締める)。

*1:多くの人がそう思っていることはもちろん承知していますが、私は上記のような感じで仕事大好きなのでそういうことだと思ってください。誰かに喧嘩を売りたいわけではなくて、「私はそうなんだ」という事実を書いているだけです

*2:個としてバランス良く何でもできる人の方が少ないし、それをやりたい人も多くはないと考えています