島までは遠い

佐藤正志@サークルアラウンドのことが少しわかる場所。プログラマーを育てるトレーナーとして、現役のソフトウェア技術者として、経営者の端くれとして、想うことをつづる予定。しばらくは工事中。

激務の話についたはてブを見ながら考えたこと

f:id:ms2sato:20170312020418j:plain ※画像はイメージです

はじめに

ms2sato.circlearound.co.jp

上記の記事に予期せずたくさんのコメントをいただき(若干ビビリました)、弊社のメンバーとも話題にさせていただきました。「クズになりやすい」などのコメントは私は文脈がとらえられなかったのですが、「仕事が終わっていないと見せかけて楽をする人がいるとかじゃない?」とメンバーに指摘されたりして、そういうことかーと思ったりしています。「余裕があるから怠ける」とかはありそうですね。

会話している中で「弊社の環境だから」できているのでは?という言葉を貰ったので、もう少し考えようと思いました。

現状

私のとこはコアメンバー3名、あとは業務委託やアルバイトでまわしている小規模な会社です。そのため基本的に私がそばにいる人を全て目利きして雇っていて、仕事に関して真摯な姿勢な人ばかりだと思っています。彼らがサボるとか全然考えていません。それは経営者としてはヌケヌケなんだと思いますが、まぁ、今の所問題なさそうです。 幸い良いお客様にも恵まれているのと、プログラマーのトレーニングを行うなど受託開発だけの事業ではないこともあり、仕事内容の調整はバランスできていると思います。

自分とこはそういう事情もあってある程度の余裕*1を確保しながら進められている(はず)だと思っていて、前回の記事にあったような私の思う*2成長路線に乗るように日々努力してもらっています。

実際に弊社2年目の社員が他社の2年目の社員に得意分野の指導をすることもできる(そして、2年目だと気づかれない)ので、初年度経験値を積ませたことがしっかり根付いていて、本当に良かったなぁと思っています。もちろん社員の素養があったからこそ実現できたのだろうということも多分にあります。

今の所弊社がヌルい方針である程度やれているのは上記のような会社の状況や幾つかの幸運、私自身が立てている方針が重なった結果起きているものだろうと思います*3。規模の大きな会社になれば、人間性のバラツキが起こったり価値観の浸透が揺らいだりするものだと思うので、同じことを実現するのが困難になるでしょう。

理想はありますが簡単なことではないと思うので、少しずつ近づいて行きたいです。一番ダメなのは会社が無くなって彼らが路頭に迷うことなので、メンバーの成長が会社の成長を引き起こしてくれるような流れをしっかりと作りたいものですね。

コメントいただいて考えたこと

成長について

そもそも「成長」とはなんだろうなと改めて考えさせていただきました。自分の書いていた文脈だと、プログラマーの場合であればより品質の高いコードを短時間に書けるようになることだと思っています。品質とは仕様変更に強い保守性の高さと、読む人へのわかりやすさで考えられるでしょうか。

もう少し大きな意味で考えると 「課題を解決する為の方法の引き出しを増やし(編み出せるでもいいですし、学習して会得するでもいいです)、それらを適切に使い分けることでより効果的な対応ができるようになること」 かなぁ。長い。

成長すれば判断が適切になる気がします。その結果はやくなるし、正確になるはず。

長時間残業へのストレス耐性を持つことや、会社内の人間関係を上手く利用できるというようなことは成長とは思っていません。集中力が長く持続するようになることは成長になる気がするので、ストレス耐性と少し矛盾するかもしれませんね。

仕事量と成長について

自分の場合、仕事ではなくて自身の作りたいものを丸1年ほど作っていた時間があるのですが、振り返ると仕事しているのと変わりないと思うのですね。ただ、熱中して自分のやりたいことをしているので、かけた時間の長さ、集中力の高さともに半端なかったと思います。書籍も読みまくっていたし、リファクタリングだけで月単位の時間を費やしたこともあります。

沢山仕事していたんですが、余裕はあったんですよ。沢山のことを調べたり試したりしていることをしてて「どうやるのが適切なのか」を探し続けていた時間だったんですね。結果自分の中の哲学がある程度固まった気がします。

これが社会に出た時の私を支えた原体験なので、余裕を持って考えることやより良い方法を考えることが大事になっているんですね。今はそれを会社の中で再現しようとしていて、それはそれで厳しい時もあったりなかったり。

コンフォートゾーン

コンフォートゾーンという言葉を知りました。なるほど。if文をただ埋め込むのは快適な選択肢なのですね。確かにそうかもしれません。成功すると解っている同じことの繰り返しからは離れていくようにした方が良いですよね。

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記事を読んで思ったのは、私がよく若い方にする「初めてを減らせ」というアドバイスです。誰でも初めてやることは緊張したり神経質になったりして、ちょっとした失敗をしたりするものだと思うんです。ただ、実際に通り抜けてしまうと「あぁ、こんなことか」と思うことって結構あるのではないでしょうか。

例えば少し大きめな飲み会の幹事になることを考えてみてください。お店を決めて電話をかけたり参加者のスケジュールを合わせたり、当日の段取りをしたりなど、やったことがない人にとっては結構なストレスだと思います。でも、一回やるといろいろなことが解って、二度目は少し上手になるし、何度かやるとそれほど神経質にならなくなるでしょう。別にこれは成長ではないような気がしていますが、結果的に物事を上手にこなせるようになるので様々な意味で童貞を卒業しておくのは良いと思います。

おしまいに

驚いたりもしましたが、色々と深まったこともあったので良かったです。

*1:その余裕を成長に全振りするので実際に余裕しゃくしゃくではないです。早くそれでも余裕な会社になりたいです。

*2:文字通り身勝手に「私の思っている」ものです

*3:その代わりと言ってはなんですが、お給料そんなに高く無いです。でもあと何年かしたら結構高い方に行かせてあげたい(願望)